犬のジミー君とこの谷で生きる者達の物語6

漁村の子供達と遊ぶジミー君はとても優しい一面があるのがわかりそれに深い傷を負うた事もあり、この谷に落ち着いた野犬ものいぬも来なくなって鶏も放し飼いを始めたジミー君もフリーにした鶏が小屋から離れ過ぎればジミー君が追い返す鶏があらぬ方向に飛んで逃げると追いかけ鶏は石垣の窪みに入ってしまいジミー君は鶏が心配で離れられないそんな時はワンワンと私達を呼ぶ鼻を鶏に押し当てているジミー君をどかして鶏を引き出し抱っこして来て小屋に離すジミー君は椿の木の下に戻る鶏達が見える様に憩うある日ジミー君が餌を半分残す様になり様子をうかがうと家の床下に運んでいるそこに子犬が数匹おりジミー君に近づいて来るその子犬を小さな声で圧しているジミー君は仲間を増やしたいのだろうしかしうちでは色々の面で飼えないジミー君が近くにいないのを確認して森に返す相方が自動車で運んでいく帰って来たジミー君はオロオロ子犬を探す知らんぷりする私達は辛かった3日位で諦め日常に戻った。次の春にもジミー君は床下に子犬を連れて来たその様子を一度も見たことがない、ジミー君に連れ出される野犬の母親もドジだなー5匹いる又相方は森に返して来るジミー君は今度は長い間探しノイローゼ気味になりこっちの気持ちも大変。それからジミー君は長い事帰って来なかったそして帰って来た日又餌を半分残したいつの間にかなくなる床下に子犬はいない、そんな事が数日続き私達が詮索しなくなった頃ジミー君が何かを咥えているその何かは納屋に隠れて分からないジミー君は咥えているものを引きずり出して私達に見せようとしている咥えている口の端から小言を言う様に音を出しながら引きずり出したそれはジミー君よりも3倍はある大きな柿色の犬だった私達と目が合うとジミー君を振り切り一目散に森に逃げた。あれはジミー君のせいっぱいの気持ちだから飼おうと決めた。