キンコンカンゴン猫🐱物語

今日も晴れる、湿度が高く、過ごしづらい。こんな日は楽しい話を書こう。

横浜から始まる物語。

横浜から高速道路に入り浜名湖辺りのサービスエリアからこっちに電話を入れた、受話機を取ったおかみさんが貸す事になっていた空き家の持ち主が断って来たよといきなり云う。荷物は先に出発してる、下ろす場所が無いと運送業者の人が困るだろうから夜通し交替で運転して次の日の昼頃にこちらに着いた。小さな入江、白い砂浜、入江に添うように狭い道、その中程に大きなトラックが止まっていた、村人達がチエンソーを持ち出し大きなアコウの木の枝を切り、切った枝を片付けたりしていた。私達の顔を見るともうすぐトラックは通れるよ、こぎゃん太かトラックが来たのは初めてだー。トラックの屋根がアコウの大きな枝につっかえて足止めを食っている間に私達は荷物に追いついた。

借りた農地に隣接する廃屋を借り、庭に持ってきた山用のテントを張った、荷物は民宿の一部屋を借り置いてもらった。そしてプレハブの住宅を建てる事にした。

私達は自分の仕事が忙しく、借りた廃屋に猫がいることに気づかなかった。風呂は温泉に行った。仕事の手が空いた時廃屋の五右衛門風呂のサビを紙ヤスリでこすり取り磨く。水は問題があった、廃屋には井戸があるのですが隣の集落の人がパイプで引いていた。市の水道がここら一帯に来てなく、谷筋から引いている。私達もみんなの直ぐ下からパイプを繋ぎタンクに貯めそこからポンプアップして廃屋の直ぐ上にもう一つタンクを置きそれに水を貯め自然落下で五右衛門風呂に水を入れた。燃す木は開墾で切ったものが沢山有り、燃す事が大好きな相方がバンバン木をくべて、敷板も板をつないだ手作りの簡単なもの、相方が先に入れと云う、クリスマスにここに来た。五右衛門風呂は温かく優しく沢山の緊張感をほぐしてくれた。それでも猫🐱の気配を感じなかった。つづく。